OUR PROMISE

私たちは、つねに私たちの行いが「サステイナブル:持続可能」であるよう、日々考え、行動しています。2018年に『UNFCCC:国連気候変動枠組み条約』事務局により制定された『Fashion Industry Charter for Climate Action:ファッション業界気候行動憲章』は、ファッションに関わる各国の企業が、温室効果ガスの削減と地球温暖化の抑止に努めるための指針をまとめたものですが、アニヤ・ハインドマーチはこれに参加しています。

*日本語訳は、こちらよりお読みいただけます。

DECEMBER 2021 THE UNIVERSAL BAG

『Universal Bag』は、『I AM Not A Plastic Bag』『I AM A Plastic Bag』を通じレジ袋の減量などに寄与したことの延長線上に、各国のスーパーマーケットとのコラボレーションを通じ、長く愛用いただけるエコ・バッグの普及をめざすプロジェクトです。再生した素材を用い、長く使えるじょうぶさを確保し、その役目を終えた後にさらに再生できることを前提に、いつでも、どこでも、ずっと使い続けたくなるバッグを提供しています。詳しくはこちらをご覧ください。

OCTOBER 2021 RETURN TO NATURE

たとえば、木から落ちた果物が、分解され土へと還り、次に生まれてくる植物の養分となるように、自然界に「廃棄物」は存在しません。これと同様、けして「ゴミ」として捨てられることのないバッグを作ることはできるのだろうかと考えはじめたのが、2019年秋のことでした。ここから2年を費やして生まれたのが『Return to Nature』、その役目を終えた後には生分解し、土へと還ることのできるバッグのコレクションです。素材となるレザーは、先進的な技術を持つタンナリーによって、アニヤ・ハインドマーチのために供給されます。スウェーデンの農場から運ばれたトレーサビリティの確保された原皮は、従来のクロム(生分解を妨げるといわれます)などを用いる方法ではなく、新たに開発された「zeology」という手法でなめされ、最終的には、ドイツのタンナリーにおいて、従来用いられてきたポリウレタンなどでのコーティングではなく、蚕の体内に存在する「液状絹」を用い仕上げます。こうして生まれたレザーは、自然な風合いを持ち、「かつてそうだった」ようにレザーの匂いを漂わせます。

*素材として用いるレザーの生分解については、『Eurofins BLC Leather Technology Centre』という検査機関によるテストを行い、実際に分解し、土壌に養分を与えるという結果を得ています。

2020 I AM A PLASTIC BAG

地球上には80億トンのプラスティックがあるといわれますが、それを捨てようとしても、そんな場所は存在しないのです。小さな一歩かもしれませんが、すでにあるものを再利用すること、その考えから『I AM A Plastic Bag』コレクションは生まれました。500ccのペットボトル32本を再利用することで、新たに開発したコットン・キャンバスを思わせる風合いのファブリックを用いたバッグ、1つが生まれます。ファブリックの表面は、使用済みの自動車のフロントガラスから抽出した樹脂でコーティングを施し、長く使っていただけるデザインを採用しました。

2007 I AM NOT A PLASTIC BAG

アニヤ・ハインドマーチが2007年に手がけた『I AM NOT A Plastic Bag』は、広告代理店である『Antidote』、社会変革をめざす団体『We Are What We Do(現在のShift)』とのコラボレーションの一環として展開したプロジェクトでした。限定販売のキャンバス・トートの発売日には、英国のスーパーマーケット『Sainsbury’s』に8万人が列をなし、その後、各国の都市で同様の現象が続き、これが世界中のメディアで報じられたことから、プラスティック・バッグ(レジ袋)をめぐる議論を加速させることとなりました。その結果として、英国で2006年に100億枚使用されていたレジ袋が、2010年には61億枚にまで減少し、その後レジ袋の有料化へとつながりました。

PACKAGING

紙に書かれた、あるいは印刷された言葉の「ちから」というものは、私たちのお気に入りだったのですが、パッケージやお客さまとのコミュニケーションに紙を使いすぎていました。2020年より、不要と判断した印刷物の使用を中止し、それらに関してはオンラインで対応させていただくこととしました。それでも必要となるカードや包装紙などについては、FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)認証を受けたものを使用します。また、分解させることが難しいプラスチックや発泡スチロール、シリカゲルなどは使用せず、植物由来の梱包用テープやソイ・インクを用いるようにしています。2023年よりは、バッグに付属する「ダスト・バッグ」を『グローバル・リサイクルド・スタンダード』の認証を受けた再生コットン製に切り替えています。

MATERIALS

『I AM A Plastic Bag』に用いた新素材を開発したように、今までとは異なる素材を用いてのサプライ・チェーンの構築に取り組んでいます。まず、現在すでに所有している素材については、優先的に利用していきます(そうすべきだと考えるからです)。同時に、『エコテックス®』『グローバル・リサイクル・スタンダード』『Global Organic Textile Standard』『Better Cotton Initiative』『Leather Working Group』といった機関の認証を受けた素材、たとえばリサイクルされたナイロンやキャンバス、サテンなどを用いるようにしています。また、レザーの代替品として必要な場合は、従来のポリウレタンからTPU(Thermoplastic Polyurethane:熱可塑性ポリウレタン)を用いるようにします。また、今まで廃棄されていたようなレザーの「端切れ」を有効利用できる方法も追求しています。

PEOPLE

私たちの行動規範として、社内で働く人たちの労働環境や人権を守り、法令を遵守することなどを取り決めています。また、外部のサプライヤーなどにおいても同様の規範が守られていることを確認するため、定期的な監査を行っています。

OUR CHARITY PARTNERSHIPS

ファッションが人に訴えかける力を、もっと他に役立てることができるのではないだろうか。その思いから、私たちはさまざまなチャリティの取り組みを行っています。『Return to Nature』を構想する段階でインスピレーションを与えてくれた環境活動家、アリゾナ・ミューズが運営する団体『Dirt』へのサポートを行い、英国における『Be A Bag』の収益の一部をがんの撲滅をめざす『Royal Marsden Cancer Charity』に寄付しています。2020年に発生した新型コロナのロックダウン期に、医療従事者用の防護服が不足する事態に際し、クラウドファンディングを通じ集めた資金で、クリーニングし繰り返し着用することのできる医療用のガウン約9,000枚を調達し、ロンドン市内の病院に寄付しました。

OUR AWARDS

私たちは、アニヤ・ハインドマーチというブランドと、そのビジネスがサステイナブルであることをめざしていますが、その証しとして『Positive Luxury』より『Butterfly Mark』を交付されています。