Autumn Winter 2015

“それは、たとえば、混雑していないハイウェイを走っていて、流れてくるお気に入りの音楽、目に入ってくるのはライトや反射鏡、そうした心地よい(安全な!)ドライブの時間。そして、私のお気に入りは、標識やサインなどのグラフィックス。伝えるべきメッセージを、はっきりと、まちがいなく伝えるためのアイコン。それを、予期せぬところへおいてみることで生まれる、クスッと笑えるようなユーモア。

今回のコレクションは、そうして集めたものがエレメント。ただし、表現する際の技法には、象眼細工のような手法や熱を用いての圧着など、複雑なものを取り入れています。

こうしたグラフィックスをコートいっぱいに配置してみたり、毛皮やニットウェアにも。そうしたバッグ以外のアイテムを加えてみるのも、そろそろいいなって思いはじめた。きれいなコートや存在感のあるスカーフは、よくできたハンドバッグ同様、気分をがらりと変えることのできるアイテム。単に「ready-to-wearをはじめました」ということではなくて、いままでのアイテムの延長線上に存在するもの。いま、私が身に着けたいって思えるものなのです。”

アニヤ・ハインドマーチ

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