アニヤ・ハインドマーチが2007年に手がけた『I’m NOT A Plastic Bag』は、広告代理店である「Antidote」、社会変革をめざす団体「We Are What We Do(現在のShift)」とのコラボレーションの一環として展開したプロジェクトでした。限定販売のキャンバス・トートの発売日には、英国のスーパーマーケット『Sainsbury’s』に8万人が列をなし、その後、各国の都市で同様の現象が続き、これが世界中のメディアで報じられたことから、プラスティック・バッグ(レジ袋)をめぐる議論を加速させることとなりました。英国では、その結果としてレジ袋の有料化へとつながりました。

英国内で、2006年に106億枚用いられていたレジ袋が、このキャンペーンを経て、2010年には61億枚にまで減ったという報告があります(The British Retail Consortiumによる)。スーパーマーケットの『Sainsbury’s』では、2007年からの2年間で、無料のレジ袋使用量を4割強(約3億枚)削減し、これは新たなプラスティック13,200トンの生成を抑制したことになるとのことです。

The Launch

世界各地で発売され、その都度、バッグを求める人の列が生じました。

As Seen On

『I’m NOT A Plastic Bag』を手に買い物をするセレブリティがカメラに収められました。

Often Imitated

多数のユーモラスな「イミテーション」が生まれたところは、ご愛敬でしょうか。